東大駒場前の日本民藝館に行ってきました。
お友達が提案してくれて「行きたかったところ!」と。
ここ数ヶ月、民藝の美を発掘した柳宗悦の名前が目に付くことが多かったので、
とても嬉しい機会です。
民藝とは
自然から産みなされた健康な素朴な活き活きとした美を持つ
民衆の生活に用いられる工芸品のことです。
焼き物や鉄瓶、かごやざるなど。
年を取ったから好きになったのかと言えばそうでも無く、
子供の頃から和紙や竹の籠を美しいと思っていたので、
大人になって意識したという感じでしょうか。
民衆の使う工芸品ですから日本中にあります。
そして当然のことながら、民藝は世界中で見られます。
昔からイギリスのARTS&CRAFTS運動の
ウィリアム・モリスが非常に好きで、
ケンブリッジまで彼のステンドグラスを一人で行きました。
素晴らしかった。
私の寝室はモリスの柳の壁紙
民藝とは、人の暮らしの中の美しさを求める心の込められたもの。
そのように思っています。
日本民藝館に住みたい・・・
建物が美しいのです。
こんな家に暮らしてみたいと心から思います。
家のすべてのパーツが、実用的で洗練されています。
展示品はもちろん見ごたえがあります。
これってどんな人が使っていたのだろうとか考えながら。
行ったら是非椅子に腰かけて下さいね。
今後もし長椅子を買う必要に迫れれたら絶対これ!
と思う椅子がありました。
値段はわからないので、思うのは自由。
展示室を回りながら「寝室はここかな」と考えたり。
そんな風に妄想するのも楽しい場所です。
民芸品店で出会ってしまった!
民藝館の後は、
東大駒場前のべにやと若松河田の民芸品店をめぐりました。
いくつもの素敵な買い物が出来ましたが、
中でも風呂敷と手文庫は思い切って買いました。
前から探していた大きな風呂敷と一目ぼれした八尾和紙の手文庫。
決してプチプラではありません・・・
このところ、たくさん物を手放しているので、
新しいものを買うのは非常に悩みます。
長い時間眺めながら、
これから残りの人生は気に入ったものを大切に生きていく
と決めて買いました。
宝物みたいで嬉しい。
自分のしていることを改めて見直す
講座では、
ゴミになりやすいもの、
環境に負荷をかけるものはなるべく扱わないようにしています。
綺麗だと思いますが、ハーバリウムをしないのもそれが理由。
民藝は美しいだけでなく、機能的で丈夫なものが多いのです。
それは、考えられ丁寧に作られているから。
ささやかでも、自分の講座を考えるにあたっても、
その思いを心に留めていきたいと思います。
受講生や参加者が、
大切にしたいと思うものを提供すること。
やはり、魅かれるものに近付こうと努力することは大切です。
自然な暮らし方が知りたい方に。
↓
美しく実用的なもの
瀧口律子